2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『空間の詩学』序章Ⅱ

◆序章Ⅱ(p011-017) 引用〔強調部分も本文引用〕 「現象学だけが――つまり個の意識の内部でのイメージの出発を考察することが――われわれにイメージの主観性を恢復させ、イメージの超主観性の意味、力、豊かさを測定してくれるのである。この一切の主観性、超…

『空間の詩学』序章Ⅰ

ここで、この本の読みの方向を明確にしておきたい。 究めたいのは読書感想や批評ではなく、 あくまで、この書物に書かれていることが 私自身の実際の詩作過程にどのように立ち現れるのか、 あるいはまったくかかわりない流れなのか、ということ。 そのための…

略歴

ガストン・バシュラール(Gaston Bachelard, 1884年6月27日 - 1962年10月16日) フランスの哲学者、科学哲学者。1940年よりソルボンヌ大学教授。科学認識論関係と詩的想像力関係の二分野について考察した。晩年は詩的想像力の研究にも多くの業績を残した。 …

ガストン・バシュラール『空間の詩学』/章立て

『空間の詩学』/岩村行雄訳 (ちくま学芸文庫 2002年) 章立て 序章 第1章 家・地下室から屋根裏部屋まで・小屋の意味 第2章 家と宇宙 第3章 抽出・箱・および戸棚 第4章 巣 第5章 貝殻 第6章 片隅 第7章 ミニアチュール 第8章 内密の無限性 第9章…

ガストン・バシュラールへの興味

これまでに詩集を数冊出版し、 自分が何を表現しようとしているのか、 頭の奥にはイメージがあるのだけれど、 なかなか言語化できずにいた。 数年前にふとしたことでG・バシュラールを知り、 彼の後半生のいくつかの書物に、 わたしが表現したいことに近い…